アスベストは人体にとって有害な性質を持っているため、有害性が認められる以前に建築された建物などについてはアスベスト分析は必須となります。万が一怠ってしまうと罰則の対象になってしまう恐れもあるので、もしまだ調査していないのであれば、すぐにでも調査するようにしましょう。
しかし、アスベスト分析をどういった会社に頼めばよいのかというはなかなかイメージが難しいという人も多いことでしょう。
そこで、ここではアスベスト分析を依頼するのにおすすめな調査会社を3つ紹介します。どの会社もそれぞれに強みとなる点があるため、アスベスト分析を検討している場合は、ぜひ確認してみてください。
目次
- 圧倒的な分析スピードと高い精度
- 分析実績15万検体以上!
- 熟練講師スペシャリストの在籍
アメリカのシステムを導入していて、立地もよく、対応スピードも早い
株式会社EFAラボラトリーズは確かな分析精度のためにアメリカの精度管理システムを導入しているほか、定期外部考査も受けているため、分析精度の高さは非常に優れているといえるでしょう。立地もとてもよく、アナリストに直接質問しやすくなっています。対応スピードも早いため、ほかの工程管理も容易です。
EFAラボラトリーズのポイント
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アメリカの公的機関が認証
アスベスト先進国であるアメリカの公的な分析精度プログラムの認証を受けており、国際的な基準をしっかりと満たしているので、分析の精度について不安に思う必要はまったくありません。認証は毎年維持することができているため、誰か特定の個人の技能が優れているというわけではなく、機関として高水準の分析精度を管理できているのです。自社内で品質をチェックしているだけでなく、外部からも品質が保証されているわけです。
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とても立地がよい
千代田区神田神保町という都心のど真ん中といえる場所にラボがあり、分析はそこで行われています。そのため、現場でサンプルを採取して、帰りがけにラボへ立ち寄って分析依頼を済ませるということが比較的容易にできるようになっているのも特徴的なポイントです。立地がよいおかげで、分析の納期が短くなるばかりか、宅配便の送り状を書く手間も省けるので、そうした点が大変よい評判の獲得につながっています。
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対応スピードも早い
場合によっては、可能な限り急いで調査を完了したいということもあることでしょう。そういった場合にもEFAラボラトリーズはおすすめです。特急24時間分析ということが可能になっているので、素早く調査を終わらせることができます。より緊急の案件の場合は即座に分析することもできるため、とにかく急いでいるという人はそちらの方向で相談をしてみるのもよいでしょう。標準時も3日で分析してもらえます。
基本情報
事業内容 | 建材アスベスト分析、鉱物中・土壌中アスベスト分析、建材RCF分析、解体工事前/改修工事前のアスベスト調査など多数 |
実績 | 9万8,000件以上 |
対応スピード | 分析特急24時間、調査速報3営業日 |
問い合わせ方法 | 電話 |
会社情報 | 株式会社EFAラボラトリーズ 東京都千代田区神田神保町2-2-31 ヒューリック神保町ビル3F |
対応エリア | 記載なし |
電話番号 | 03-3263-6055 |
電話対応時間 | 平日9:00~17:00 |
営業時間 | 平日9:00~17:00 |
調査日数 | 分析速報:特急24時間~ 調査速報:特急5日~ |
費用目安 | 記載なし |
アクセス
株式会社EFAラボラトリーズについてさらに知りたい方はこちら
- サービスの幅が広い
- 昭和51年からの実績がある
- 6種類のアスベスト分析に対応
幅広いサービスを展開しており、長年の実績もしっかり持っている!
株式会社日新環境調査センターは昭和51年の設立以来アスベスト分析に取り組んでいて、豊富な実績をもとに迅速かつ精度の高い分析を提供することができています。納期も短いうえに料金も安くなっているため、費用を抑えつつ素早く調査を完了したい場合にぴったりです。
株式会社日新環境調査センターのポイント
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長年の実績
昭和51年(1976年)に会社が設立されていて、設立以来アスベスト分析に取り組み続けているという非常に長年にわたる実績を持っています。また、2014年(2002年)6月にはISO/IEC17025:2005(建材のアスベスト同定)が認定されているなど、実績という点においてはかなり優れているといえるでしょう。そうした豊富な実績を持っているおかげで、迅速かつ低価格でサービスを提供できています。
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充実の調査内容
アスベスト診断士もしくは建築物石綿含有建材調査者といった資格を持った社員が調査を担当してくれます。具体的な調査方法としては設計図書による事前調査、現場目視による事前調査という2種類が存在します。設計図書による事前調査では、建物の設計図面などをもとに、建物の竣工年やアスベストの使用期間、アスベストの商品名などを確認してもらうことが可能です。図面で確認できない場合、目視で確認してもらえます。
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幅広いサービス
サービス内容は、アスベスト分析のほかに土壌分析・環境分析・シックハウス測定・PCB分析・一般分析などを展開しています。アスベスト分析のプロフェッショナルなのはもちろんのこと、ほかの分析に関しても土壌汚染対策法の指定調査機関になっていたり、豊富な経験を持っていたりするので、どのような分析を依頼したとしても満足のいく結果を得られることでしょう。設備も豊富に揃っていて、信頼できます。
基本情報
事業内容 | アスベスト分析、土壌分析、環境分析、シックハウス測定、PCB分析、一般分析など |
実績 | 昭和51年からの実績がある |
対応スピード | 記載なし |
問い合わせ方法 | 電話・メールフォーム |
会社情報 | 株式会社日新環境調査センター 東京都足立区本木2-18-29 |
対応エリア | 記載なし |
電話番号 | 03-3886-2105 |
電話対応時間 | 平日9:00~17:55 |
営業時間 | 平日9:00~17:55 |
調査日数 | 記載なし |
費用目安 | 記載なし |
アクセス
株式会社日新環境調査センターについてさらに知りたい方はこちら
- 素早い対応
- 総合調査が可能
- トータルサポートが行える
豊富な知識や経験によるトータルサポートが行える!30年以上の経験を持つ!
環境リサーチ株式会社は知識や経験を豊富に持っているため、アスベストに関するさまざまな業務をトータルサポートすることができます。30年以上の実績があり、年間1万件以上の案件に対応しているので、信頼度は十分だといえるでしょう。分析調査資格保有者も多数在籍しているため、安心です。
環境リサーチ株式会社のポイント
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トータルサポート可能
アスベストの調査業務を行っている会社の中には、特定の業務しか行えないところも存在しますが、環境リサーチ株式会社は違います。長年の経験や実績があるため、トータルサポートができるようになっています。アスベスト使用状況調査、含有分析、劣化度調査、浮遊濃度測定といったことを行えるので、アスベストに関してただ調査するだけでなく総合的に対応してもらいたい場合には最適だといえるでしょう。
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2種類のプラン
アスベストの分析についてのプランはおもに2種類が存在します。分析プラン(JIS A 1481-1)、分析プラン(JIS A 1481-1,5)の2つで、分析プラン(JIS A 1481-1)は最短納期が2営業日、1検体あたりの料金は2万7,500円(税込)~です。分析プラン(JIS A 1481-1,5)は最短納期が2営業日、1検体あたりの料金は4万4,000円(税込)~となっています。
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依頼時の流れ
環境リサーチ株式会社にアスベストの調査を依頼する場合、まずは分析の依頼をし、その後検体を郵送する必要があります。検体を郵送すると、分析が開始されます。定性分析は偏光顕微鏡(JIS A 1481-1)や位相差顕微鏡(JIS A 1481-2)で行われ、建材中に含まれるアスベストの重量%が明らかにされるのです。分析が完了すると、速報や報告書がEメールを通してPDFという形で送付されてきます。
基本情報
事業内容 | アスベスト総合調査(含有分析調査・劣化度調査・浮遊測定)、シックハウスの調査(室内空気測定・放散速度測定)、温熱環境測定、遮音・騒音・振動測定など |
実績 | 30年以上の歴史 |
対応スピード | 最短2営業日 |
問い合わせ方法 | 電話・問い合わせフォーム |
会社情報 | 環境リサーチ株式会社 東京都八王子市小門町104 |
対応エリア | 記載なし |
電話番号 | 042-627-2810 |
電話対応時間 | 平日8:45~17:30 |
営業時間 | 平日8:45~17:30 |
調査日数 | 建材分析 最短2営業日~ |
費用目安 | 分析プラン(JIS A 1481-1):2万7,500円(税込)~ 分析プラン(JIS A 1481-1,5):4万4,000円(税込)~ |
アクセス
環境リサーチ株式会社についてさらに知りたい方はこちら
目次
アスベスト分析を依頼するとしたらどんな点が気になる? WEBアンケートで調査!
当サイトでは「アスベスト分析を依頼するとしたらどんな点が気になるか」についてアンケート調査を行いました。それでは結果の詳細をみていきましょう。
第1位は「分析の正確性と信頼性」でした。せっかく分析を依頼するなら、正確性が高く信頼できる調査会社に依頼したいと考えるのはもっともなことです。例えば豊富な分析実績を持っていたり、熟練したアナリストや鉱物の博士が在籍している調査会社に依頼すると、より正確な分析が期待できます。
第2位は「健康リスク」でした。アスベストを長期間吸い込むことで、肺がんや悪性中皮腫など重篤な病気を引き起こす原因となります。これらのリスクを最小限に抑えるために、正確性と信頼性の高いアスベスト分析を実施することが重要です。
第3位は「分析のコストと所要時間」でした。分析にかかる費用や時間といったコスト面も気になりますよね。少しでも調査費用を安く抑えたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ相場より安すぎる分析会社を選んだことでミスをされ、結局再検査になると時間もお金も無駄になってしまいます。格安の分析会社を選ぶ際は、精度管理をしっかり行っているか、分析結果に信頼性があるかなどしっかり見極めることが大切です。
アンケートの結果は以上となります。次の見出しでは、アスベストの分析方法の種類と特徴について、詳しく解説させていただきます。
アスベストの分析方法の種類と特徴を解説
アスベストについて調査や分析をする場合、どのような方法で分析を行うのかも知っておきたいポイントです。ここではアスベストの分析方法の種類と、それぞれの特徴をご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
定性分析と定量分析の違いとは?
アスベストと呼ばれる鉱石繊維が、特定のサンプルまたは材料中に0.1%を超えて含有するかどうかの判定を行うための分析方法として「定性分析」と「定量分析」の大きく分けて2種類があります。
定性分析は、おもに光学顕微鏡や走査電子顕微鏡などを用いて、アスベストが素材やサンプル中に存在するかどうかを確認し、アスベストの種類や形態を同定することを目的とする分析方法です。分析でアスベストが含まれているかどうかを確認する最初の段階であり、含有が確認されればその種類も同定します。
定量分析は、定性分析にてアスベストが含まれていると判断された場合で、かつ含有量を調べる必要がある場合に行われる分析方法です。ただし、アスベストが検出されても定量分析の実施は義務化されていないため、あくまでも補助的な指標として必要な場合に活用されることが多いようです。
もちろん、定性分析にてアスベストの含有なしと判断された場合はそれ以上の分析を行う必要もないので、定量分析が実施されることもありません。続いて、アスベストの分析方法の種類ごとの特徴を見ていきましょう。
【定性】JIS A 1481-1
JIS A 1481-1(以下JIS-1)は、偏光顕微鏡および実体顕微鏡を使用して、石綿の有無を分析するための方法を規定しているJISの規格です。この規格に基づく分析では、対象が層状になっている場合でも層ごとの分析が可能であり、より細かい分析結果を得ることができます。偏光顕微鏡は、物質の光学的特性を観察するのに役立ち、石綿などの特定の物質が存在するかどうかを確認するために有用です。
【定性】JIS A 1481-2
JIS A 1481-2(以下JIS-2)は、XRD(X線回折装置)および位相差分散顕微鏡を使用して、石綿の有無を分析するための方法を規定しているJISの規格です。JIS-2の手法の特徴として、分析対象物を粉砕する必要があることが挙げられ、JIS-1とは異なり層別の分析が難しいとされています。
【定量】JIS A 1481-3
JIS A 1481-3は、XRD(X線回折装置)を使用して検量線作成と基底標準吸収補正法を用いて、分析対象の石綿含有率を調べる方法を規定しているJISの規格です。2つの手法を組み合わせて、石綿含有量を数値で定量的に評価するのに役立ち、品質管理や安全性確認に応用されることがあります。
【定量】JIS A 1481-4
JIS A 1481-4は、直接重量法と偏光顕微鏡によるポイントカウント法を使用して、繊維計数によって分析対象の石綿含有率を調べる方法を規定しているJISの規格です。直接重量法はサンプルから繊維を取り出し、その重量を測定する手法で、偏光顕微鏡によるポイントカウント法は繊維がアスベストであるかどうかを偏光顕微鏡で確認し、ポイントカウント法を使用して特定の領域内の繊維の数を数える手法です。
【定量】JIS A 1481-5
JIS A 1481-5は、JIS A 1481-3の国際規格化(ISO22262-3)をJISに翻訳した規格で、ISOの求める精度を出すためにX線回折による定量分析が改良された方法です。
アスベストの分析にかかる費用はどのくらい?
アスベストの分析を依頼する場合に知っておきたいのが、分析にかかる費用の相場です。ここでは定性分析と定量分析それぞれの費用と、2つを組み合わせた場合の費用についてご紹介していきます。
定性分析
アスベストが吹き付けられた断熱材などに、0.1%を超える含有量があるかどうかを確認するための分析を行う定性分析の相場は、1検体につき3万円~6万円程度とされています。この分析では、偏光顕微鏡や位相差分散顕微鏡、X線回析法などの手法を使用して、アスベストの含有量を詳細に調査します。
分析方法や分析を依頼する機関によっても費用は異なることがあるので、詳しい内容は直接調査機関や分析機関に確認するのがおすすめです。
定量分析
アスベストの含有が認められた後で、アスベストの含有率を分析するために行われるのが定量分析です。定量分析は、X線回折分析法を提供している分析機関がほとんどで、その費用は1検体につき3万円~6万円程度が目安となっています。
こちらも依頼する機関によって費用が異なるため、より詳細な金額については直接問い合わせて確認してみてください。
定性分析+定量分析
定性分析と定量分析を両方依頼する場合の相場は、1検体につき4万円~10万円です。ステップとしてはすでにご紹介しているように、定性分析でアスベスト含有の有無を判定した後、定量分析で含有率を算出しますが、それぞれ個別で依頼するよりも併せて依頼する方が安くなる可能性もあります。
これらの分析以外にも、アスベスト粉じん濃度測定を行っている機関もあり、その場合の費用の目安は下記のようになっています。
敷地内環境(総繊維数):1か所につき5,000円前後
室内環境(総繊維数):1か所につき5,000円前後
アスベスト除去工事現場(総繊維数):1か所につき5,000円前後
分析走査顕微鏡法:1か所につき1万5,000円前後
ここでは分析にかかる費用の相場についてご紹介しました。費用を抑えることを意識する方も多いでしょうが、分析精度はとても大事なので、その点も踏まえたうえで依頼する機関を探しましょう。
アスベスト分析は分析精度の高い分析機関に依頼しよう
アスベストの分析方法にはさまざまな種類がありますが、どのような場合でも分析精度の高い分析機関に依頼し、確かな情報を得ることが大切です。現場の安全や作業員、周囲に暮らす方の健康を守るためにも、信頼できるアスベスト分析機関を見つけましょう。