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アスベストレベルとは?レベルごとの違いと影響を詳細に紹介!

公開日:2023/11/28 最終更新日:2023/11/29
アスベスト

アスベストは耐火性・断熱性・防音性、絶縁性があり、しかも価格が安く扱いやすかったことから一時期大量に普及しました。ところが1975年から段階的に使用が禁止されはじめました。現在、アスベストは危険性によってレベルが定められています。今回は、アスベストのレベルごとの影響の違いについて詳しくご紹介します。

アスベストレベル1がもたらす影響

アスベストレベル1には、どんな影響があるのでしょうか?こちらではアスベストレベルについて・アスベストレベル1がもたらす影響について詳しくご紹介します。

アスベストレベルとは何か?

アスベストレベルとは、アスベストの発じん性の高さによって段階ごとに分けられている区分のことです。発じん性とは、アスベストが粉塵(ふんじん)となって、空気中に広がることです。現在アスベストレベルは危険性が高い順に「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3段階に分かれています。

アスベストレベルが設定された理由とは?

アスベストレベルが設定された理由は、アスベストが粉塵になり、空気中に広がりやすいレベルの作業に関して作業員や業者に注意を促すためです。アスベストレベルが高くなると、作業員がアスベストを吸いやすくなり、人体に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

具体的な人体への悪影響とは肺がん・石綿肺・びまん性胸膜肥厚・良性石綿胸水などになることです。これらの症状はアスベストの粉塵を吸ってから15〜50年という長いスパンを経て現れます。

アスベストレベル1がもたらす影響とは?

アスベストレベル1がもたらす影響とは、発じん性が非常に高いアスベスト含有建材を使っていることから、大量のアスベストが飛散する危険性が高いことです。そのため、現場作業員がアスベストの粉塵をもっとも吸いやすくなります。

アスベストレベル1にはどんな建材が該当するのか?

アスベストレベル1に該当する建材は、石綿含有吹付け材です。石綿含有吹付け材とは、主原料の石綿にセメント・水を混ぜ、吹付け機を使って吹き付けたものです。

具体的には吹付けアスベスト(吹付け石綿) 、吹付けロックウール(乾式、半乾式) 、吹付けロックウール(湿式) 、吹付けバーミキュライト、パーライト吹付けなどが該当します。特徴はとくにアスベストの粉塵が飛散しやすいことです。

アスベストレベル2がもたらす影響

アスベストレベル2には、どんな影響があるのでしょうか?こちらではアスベストレベル2がもたらす影響について詳しくご紹介します。

アスベストレベル2がもたらす影響とは?

アスベストレベル2がもたらす影響とは、発じん性が高いアスベスト含有建材を使っていることから、アスベストが飛散する危険性が高いことです。特徴は密度が低く、固まっていないことから崩れやすく、一度崩れると空気中に一気に広がる危険性があります。

ただし、レベル1ほどの発じん性の高さはありません。そのためアスベストレベル1ほどの危険性はないです。

アスベストレベル2にはどんな建材が該当するのか?

アスベストレベル2に該当する建材は、石綿含有保温材、石綿含有耐火被覆材、石綿含有断熱材などです。アスベストレベル2に使われているアスベスト含有建材とは、文字通り石綿が使用されている保温材、耐火被覆材、断熱材のことです。

具体的に石綿含有保温材とはアスベスト保温材・けいそう土保温材、石綿含有耐火被覆材とはけい酸カルシウム板第2種・耐火被覆板、石綿含有断熱材とは屋根用折板裏断熱材・煙突用断熱材になります。

アスベストレベル2のアスベスト含有建材の注意点は、表面の保護カバーや養生が剥がれ落ちた時に、アスベストの粉塵が飛散するかもしれないことです。

アスベストレベル3がもたらす影響

アスベストレベル3には、どんな影響があるのでしょうか?こちらでは、アスベストレベル3がもたらす影響について詳しくご紹介します。

アスベストレベル3がもたらす影響とは?

アスベストレベル3がもたらす影響とは、発じん性がアスベストレベル1・2と比べると低いことから、健康リスクへの影響もかなり低いといえます。アスベスト自体は使われているので、引き続きアスベストの吸い込みには注意する必要があります。

ただしアスベストレベル1・2のような対策は不要です。簡易的な粉塵対策のみで問題ありません。

アスベストレベル3にはどんな建材が該当するのか?

アスベストレベル3に該当する建材は、アスベスト成形板です。アスベスト成形板とは、主原料に石綿を使い、セメントや水を混ぜて練り込んでつくったアスベスト板のことです。アスベスト成形板は乾燥して固められていることから、そのままの状態では粉塵が飛散することはありません。

具体的にアスベスト成形板とは、外壁材として使われる窯業系サイディング、内装材として使われるスレートボード・スラグせっこう板があります。

まとめ

今回は、アスベストのレベルごとの影響の違いについてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、アスベストのレベルごとの影響の違いは次の通りです。アスベストレベル1がもたらす影響とは、大量のアスベストが飛散する危険性が高いこと、アスベストレベル2がもたらす影響とは、アスベストが飛散する危険性が高いこと、アスベストレベル3がもたらす影響は、飛散する危険性はほとんどないです。

現在、一般の建築作業ではほぼアスベストに関わることはありません。ただし1975年以前の建物を解体する場合にはアスベストが使われているので注意が必要です。本記事がアスベストのレベルごとの影響の違いについて詳しく知りたい方に届けば幸いです。

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