
駐車場にもアスベストが使用されている可能性があることをご存じですか?古い施設では、併設の駐車場にアスベストが含まれる建材が使用されている場合があります。この記事では、駐車場におけるアスベストのリスクや見分け方、適切な対策について詳しく解説します。安全を守るために知っておくべき情報をチェックしてみましょう。
駐車場にも潜むアスベストの危険性
普段使っている駐車場にも、アスベストが含まれていることがあります。アスベストはかつて、建物を耐火性や断熱性に優れたものにするために広く使用されていました。しかし、アスベストの危険性が明らかになったことで、現在では使用が禁止されています。
それでも、古い建物や施設にはまだアスベストが残っている場合があり、駐車場も例外ではありません。
アスベストが使われている場所
アスベストが使われている場所として多いのは、鉄骨や鉄筋コンクリートで作られた建物の壁や天井、床などです。さらに建物に併設された駐車場でも、アスベストが使用されがちです。とくに、アスベストを吹き付けて耐火性を高める工事が行われていた場合、工事箇所が劣化すると危険が高まります。
どんな危険があるのか
アスベスト自体は無害ですが、空気中に舞い上がったアスベストの繊維を吸い込んでしまうと、健康に悪影響を与えます。アスベストの繊維は非常に細かく、目に見えないため、知らず知らずのうちに吸い込んでしまう恐れがあります。
また長期間、繰り返し吸い込むと、肺がんや中皮腫などの病気を引き起こすリスクも生じます。
アスベストが使用されている駐車場の見分け方
古い駐車場や建物にはまだアスベストが残っている場合もあります。では、どのようにすればアスベストが使用されている駐車場を見分けられるのでしょうか? ここでは、見分け方についてわかりやすく解説します。
駐車場の建設年を確認する
アスベストが使われていたのは、主に1970年代から1990年代までの期間です。とくに1980年代以前に建設された駐車場や建物では、アスベストが使用されている可能性が高くなります。もし、駐車場の建設年が1980年代以前であれば、注意が必要です。
建材の種類をチェックする
アスベストは、主に建材に吹き付けて耐火性を高めるために使われていました。そのため、駐車場の天井や壁に吹き付けられたような仕上げが見られる場合や、スレートボードやセメントボードのような建材が使われている場合、アスベストが含まれている可能性があります。
スレートボードやセメントボードのような建材は見た目が不均一で、表面がざらざらしている点が特徴的です。
目視での判断は難しい
アスベストは、目で見ることができません。そのため、ただ外観を見ただけでは、アスベストが使われているかどうかの確実な判断はできません。たとえば、天井や壁が古びている、または傷がついている場合は、アスベストが飛散している可能性がありますが、あくまで推測に過ぎません。
確実にアスベストの有無を調べるためには、専門の業者による調査が必要です。
駐車場のアスベスト対策と適切な対処法
駐車場にもアスベストが使用されている場合があり、そのまま放置すると健康に大きな影響を与えることがあります。アスベストが使用されている駐車場では、適切な対策と対処法の検討が必要です。
アスベストが見つかった場合の対処法
もし駐車場でのアスベストの使用がわかった場合、まず行うべきなのは専門家による調査です。目視だけではアスベストが使われているかどうかは判断できませんので、専門の業者に依頼して、アスベストが存在するかを確認してもらいましょう。調査の結果、アスベストが劣化していたり、破損していたりする場合は、即座に問題の箇所を封じ込めたり、除去したりする必要があります。
アスベストの除去は適切な資格をもつ専門業者によって行われなければなりません。自己判断での作業は非常に危険ですので、必ず専門の業者に依頼しましょう。
定期的な点検と管理
アスベストが使用されている駐車場でも、すぐに除去する必要がない場合もあります。とくに、アスベストが損傷していない場合は、適切な管理によりリスクを避けられます。しかし、時間が経つとアスベストが劣化して飛散するリスクが高まりますので、定期的な点検による状態確認が大切です。
また、利用者にもアスベストの存在を知らせ、万が一損傷や劣化が見られた場合は速やかに対応できるようにしておきましょう。
まとめ
駐車場に使用されているアスベストは、見過ごされがちですが、古い建物や施設には今も含まれている場合があります。アスベストが健康に与えるリスクを理解し、専門家による調査の実施が大切です。駐車場が建てられた年代や使用されている素材に注目し、劣化が進んでいれば適切な対処が必要です。定期的な点検や専門業者による分析を行い、安全対策を講じることが、施設の利用者を守るために重要です。
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引用元:https://efa.co.jp/